パーフェクトストーン PERFECT STONE
サンポのこと_1
五月になろうというのに寒い日が続いたりして今年の天候は何かヘンでしたね。
やっと暖かくなってきたので我が家でもホームセンターで買った花を鉢に植えたりしました。
ルピナスという夏のフィンランドのいたるところに群生していた花も植えてみました。
花も石もとても癒されますね。人に与える何か共通の部分が多いと思います。
そして花や石を愛でる人はとても魅力的です。
ところでスペクトロライトの産地・ユレマー(Ylamaa)はカレリアというフィンランドの東南地方にあるのですが、
スペクトロライトが産出される場所の本当にすぐそばがロシア(旧ソ連)国境です。車で30分もかかりません。
スペクトロライトの最初の発見はとてもドラマチックで1940年の時の事です。
そう、あの日本もアジアも欧米も巻き込んでいた第二次世界大戦のさなかのことでした。
当時のフィンランドは大昔から隣国のスウェーデンやロシアの支配を経て独立国でしたが
地理的・地政学的にとても厳しい状況を繰り返していました。
それでも左右の隣国とそして南のナチスドイツなどの大国に振り回されながらも戦争には参加しませんでした。
しかし1939年に突然スターリン率いるソ連軍に侵攻を受け、「国家は一週間すらもたない」と言われました。
ソ連軍は怒涛の勢いでフィンランドの国土を占領しましたが、フィンランド人は圧倒的に不利な戦力の中で果敢に戦ったそうです。
そして信じられないような底力でソ連軍に被害をもたらし、国全体を占領してしまいたいソ連にギリギリの譲歩をさせた国境線の一部が南カレリア地方のユレマー近辺だったわけです。
ソ連軍から守る防衛線、つまり塹壕(ざんごう)を掘っている時に偶然出てきた光る石がスペクトロライトでした。
カレリアという地方はフィンランド人が心のよりどころとする場所だそうです。
なぜなら今までフィンランド人が大国に振り回されながらも独自の言語や文化で暮らしてきた場所であり、豊穣で人々が語り継いできた「カレワラ」という神話のふるさとなのです。
「カレワラ」の物語は天地創造の神がフィンランドの国土を創り、難産の末に赤ちゃんなのに老人の姿で誕生してしまった「ワイナミョイネン」という神様が活躍するところから物語が始まります。
ワイナミョイネンは楽器の名手で「カンテレ」というハープや琴に似た弦楽器を弾き、魔力を持った歌声で天候や自然や動物を自在に操ります。
カンテレの音を聴いてみて下さい
カンテレ
カンテレ いいですね。ヒーリング音楽としても使えそうです。
さて「サンポ」なのですが、サンポとは……
次へ≫
[店主の独り言ブログ]一覧
ショッピングカート
HOMEに戻る