パーフェクトストーン PERFECT STONE
スペクトロライトのビーズ
去年暮れに続き、当ショップのオリジナルで造ったスペクトロライトのビーズが届きました。
もちろんユレマー(Ylamaa)の原石から造ったオンリーワンのものです。届いた日の翌日が「満月」だったのでみなさんにお見せする前に浄化の月光浴をさせたりしました。(^^)v
一般的な丸い球状の天然石ビーズはほとんどお隣の中国で加工されて日本に輸入されています。そのビーズのブレスレットの需要はパワーストーンとして日本と中国がほとんどだと思います。
「お数珠」として昔から親しまれてきたこともあるし、ファッションとしてもお守りとしても今は定着していると思います。
世界中の鉱物が香港や広州(一部はインドや他の東南アジア諸国でしょうか)に集められてビーズとして加工されますが、スペクトロライトのビーズはまだ一般流通はされていないようです。(eBayという海外ネット通販で紹介されていましたが呼び名だけで、どうも今のところはフィンランド産ではないようです)
これはまず商品としての需要や原石の採掘量、さらにユーロ圏での価格(物価や人件費・税金が高いです)や運搬コストなどにも理由があるようです。大きな会社がトン単位で押さえれば状況も違ってくるでしょうが…
フィンランドのユレマーでもヨーロッパに「数珠」の需要があまりないために「そんなもの造ってどうするの」という反応でした。さらに現地の宝石加工業者の人に言われたのは「ビーズは難しい。母岩が黒かったり斑(まだら)だからね」という感想でした。
たしかにスペクトロライトはラブラドライトと同じ石なんですけど、鉱物になる場所の環境や時間が違うので原石も加工品も見た目が全く違ったりします。はっきりいってビーズに関してはラブラドライトは一般商品向きでスペクトロライトの方はマニアックなユーザー向けかもしれません。
今回、私は石が少し可哀相な気がしたのは、今回のスペクトロライトのビーズは歩留まり(つまり原石から完成品が出来る割合のことですが)が25%くらいでした。つまり75%は捨てられてしまうのですね。
シラー(ラブラドなどの光の反射)が出るビーズはその25%から探すことになり、かなり出来不出来があります。この割合ですがスペクトロライトの場合は石の性質上、あまり改善できない気がします。
ビーズの造り方は石の使える部分を選び、最初はさまざまな大きさの「角砂糖」のようなキューブにカットし、大きな釜のような研磨機に入れられてとガランガランと長時間回されて球状になります。(予断ですが「穴あけ」はまだ一個一個を人が手作業でやっているところも多いです)原石すべてが使えればいいんですけど、最初のカットで捨てられ、途中で削られたりします。だから少し可哀想。
でもスペクトロライトのパワーが凝縮されているのかなと思うと頼もしい気分にもなります。
だからといって品質や値段の言い訳にならないよう、これからもみなさんが大切に持っていられるビーズをいい品質と条件でお届けできればいいなと思っています。
【PERFECT STONE】店主 2010/5/3
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