パーフェクトストーン PERFECT STONE

サンポのこと_3

アンニッキを救い出そうと恋人のレミンカイネンとアンニッキの兄で鍛冶屋のイルマリネンは魔女ロウヒの住む北の国に到着しました。
ロウヒは二人に交換条件を出しました。二人は言うままに毒蛇の原を耕し鉄の船を造りましたが強欲なロウヒは、さらにサンポを造れとイルマリネンに命令します。(ここからの映画の続き)
映画「Sampo」そ のB
 B(あらすじ)
イルマリネンは白鳥の羽・羊の毛・天体の火を使い、出来上がった鉄の塊を鍛えました。
最後に水をかけるとキラキラと輝くサンポが完成しました。(何か不思議な物体です。家には置けません。^^);
「ロウヒよ!妹を返せ」イルマリネンの申し出にロウヒは「その前にサンポを動かせ」と言いました。イルマリネンが呪文を唱えるとサンポの三つの口から金と小麦と塩がどんどん流れ出てきました。
二人はアンニッキを返してもらい船で故郷のカレワラを目指します。
しかし勇敢だけど軽率な行動が欠点でもあるレミンカイネンは「サンポはカレワラのものだ。奪い返しに行ってくる」と言って海に飛び込みロウヒのいる北の国に戻ります。
ロウヒは「この不届き者め なぜ戻った」悪態と無礼をレミンカイネンに仕掛けます。さらに「お前に協力してやろう、サンポを壊さないために武器を捨ててこちらへ来い」とおびき寄せ、毒蛇でレミンカイネンを殺してしまいました。(映像ここまで)

(その後のあらすじ)
カレワラでは、レミンカイネンの母が息子の帰らぬ事を案じ、白樺の精霊や天地の神々に祈りました。彼女は神々の案内と保護により死んだ息子を連れ戻し、生きかえらせました。
が、レミンカイネンはまたサンポを取り戻すために再び島へ向いました。(若さゆえの無鉄砲┐(-_- )┌
戦いの末レミンカイネンはサンポを奪い、船で逃げましたがロウヒの魔法の嵐が船を沈めました。幾日かののち、彼は壊れたサンポを抱いて波打際に打上げられました。
残念がるカレワラの村人に老聖人ワイナミョイネンは「壊れたサンポもいつか役にたつだろう。レミンカイネンのために結婚式をあげてやろう。」と言いました。
式の最中に、ロウヒが忍びこみ太陽を奪ったため猛吹雪は吹きつのり、花は枯れ、鳥は死にカレワラを恐怖が包みました。ワイナミョイネンは村人を集め、ロウヒを倒すための琴(カンテレ)の製作を呼びかけました。
村人たちは琴を持ち、北の国へ進撃を始めました。あざ笑っていた悪魔たちは琴の音に力を失い、逃げるロウヒをレミンカイネンが打ち倒しました。
こうしてカレワラに光と平和が戻ったのでした。

…以上が神話カレワラの「サンポ争奪」のあらすじです。
神話やおとぎ話はいつの時代でも実際の自然や人間の営みに照らし合わせて比喩になるので面白いですね。
私も金貨や小麦や塩が出るサンポが欲しい気もしますけど(^^); ・・・欲望は結局海に沈むんでしょうか?
ちなみにフィンランドには「サンポ」という銀行があるそうです。ここは通帳と預金が要りますね(^^)ノ

【PERFECT STONE】店主 2010/5/3

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