パーフェクトストーン PERFECT STONE
フィンランドからのお客様、いらっしゃ〜い!
6月になり、夏が一気に近づいた気がします。今年は暑い夏でしょうか?それとも・・・
3月の「独り言」にはフィンランドはまだまだ冬ということを書きましたが、向こうからの便りによると春からすごいスピードで夏に向かっているそうです。日照時間もあの白夜に近くなっているとのこと。本格的な夏の到来です。
スペクトロライトの採掘場でも7月の「ユレマー宝石ショー」に向けて作業が行われていると思います。
6月の後半からフィンランド全土で始まる「夏至祭=ユハンヌス」は夏の最大のイベントです。
各地で色々なイベントが開催されます。たとえば音楽好きのフィンランド人たちはクラシック・ジャズ・現代音楽・そしてロックのコンサートを毎日野外で楽しみます。日本からもアーティストが行くこともあるそうです。
そうそうフィンランドの若い女の子たちは今、日本のヴィジュアルロックバンドに夢中。
去年ヘルシンキでも日本にいるような「グルービー」や「コスプレーヤー」に沢山会いました(^^);
この子たちがコスプレすると迫力ありますね(なんせ本場モノですから・・・)
そんな5月末に、フィンランドから友人夫婦が来日しました。
彼らとは去年の6月に現地で知り合いました。私が「ユレマー宝石ショー」のテーブルをお借りしている場所に来て、日本語で話しかけてくれたのがまだ20代のA君ご夫婦の日本人の奥さんでした。
ネパールのシンギングボウルをチーンチーン叩いていたずらする元気な男の赤ちゃんをなだめながら話しを聞くと、彼らは留学先の中国で知り合い、卒業と同時に結婚するためにフィンランドに戻ったそうです。
そこでお子さんを授かり、旦那さんは地元、南カレリアの州都ラッペーンラーンタ(ユレマーから車で30分くらい)の大学院でITとマーケティングの勉強をしていて、奥さんは子育てをしているとのことでした。
その後10月ユレマーに行った時はA君には現地の方との通訳などをお願いしてとてもお世話になりました。
二人が住むラッペーンラーンタは人口5万人くらいで湖のほとりのモダンな小都市です。
ヘルシンキから電車で2時間半、東にすぐの所にロシア国境があり、ロシア第二の都市サンクト・ペテルブルグまで国際列車やバスなら数時間で行ける距離です。
北へはオーロラが観られるラップランドやフィンランドの有名な避暑地で風光明媚なイマトラという町の中継地点です。
今回A君ご夫妻は奥さんの一年半ぶりの里帰りとA君の卒業旅行のために東京に立ち寄ったわけです。一ヶ月間日本と中国を旅するそうです。
二人とお子さんそしてA君の妹さんを迎えに成田へ。元気な笑顔をみせて彼らはやってきました。夜は家でウェルカム・ディナー。手巻き寿司で舌鼓をうってもらいました。
二人を見ていて面白いのは子供を叱る時、旦那さんはフィンランド語、奥さんは日本語、そして二人が喋る時は中国語(笑)。
奥さんは子育ての合間にフィンランド語のカリキュラムを取っていて、最近日常会話のコースがやっと終わったばかりとか。フィンランドは彼らのような学生夫婦には生活のためのケアも手厚いようです。だけど奥さんが少し心配していたのは「子供が3歳になったら仕事をしなければならない。そのためにフィンランド語を完璧にマスターしなくては」とのこと。
フィンランドでは行政のケアは日本より充実しているんですが「専業主婦」というのはどうも認められない、というか恐ろしく「KY」らしいんですね。女性も働いて社会に還元する、そしてしっかりケアを受ける、ということでしょうか。
女性が強い所以です。
フィンランドは税金も人件費も物価も(スペクトロライトも^^;)高いし、「冬は寒いし住むにはしんどいかな?でもみんなバカンスはすごく長いし、マイペースで生活している。」こんな感想を持っていましたが、日本と比べて人口の少ないフィンランドでは国民は国との「契約」「義務」「権利」の意識が男女を問わず強いのかもしれません。
ともあれ彼らには日本をたっぷり楽しんでもらいましょう。
【PERFECT STONE】店主 2010/6/3
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