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   【天然石・宝石のW杯でも日本が善戦】

 ワールドカップの日本の快進撃(6月25日時点です)に胸のすく思いを多くの人がしていると思いますが、
 決勝トーナメント進出だけで私は大満足(^^)。よくやった日本!!

 ところで天然石や宝石はほとんど外国から来るものだと思ってた人は私を含め多いんじゃないかと思います。
 でも実はそうじゃないんです。商品になるかどうかの基準を外せば、日本はダイヤを除き(これも顕微鏡の確認では
 存在するらしい)世界で発見されたほとんどの天然石・宝石が採れるそうです。
 まあ日本は火山国だしペグマタイト鉱床(水晶などが出来る大きな隙間)も多いのです。

 最近ミネラルショーなどを通じて知り合った鉱物コレクターの方々から学ぶことが多いんですが
 ルビーやサファイヤのコランダムはもちろん、なんと福島県では宝石として充分通用する高品質のブラックオパールが
 採れたりするそうです。
 また水晶好きは日本産に熱い視線を向けています。有名な山梨県はもちろん長野・愛知などにはスモーキーや
 ファントム水晶が採れ、広島県の江田島(!何で?)ではコレクターの間で世界的に話題のアメジストが採れるそうです。
 いずれも標本クラスの小さいものからすごく大きいものまであります。
 私もこの世界に一度足を踏み入れたら抜け出せない魅力を感じています(^^);

 最近入手した私のコレクションの一部なんですが写真をご覧下さい。(愛知県のBさんご協力ありがとうございました)

 ①桜石(京都府亀岡市稗田野町桜天満宮産)
 母岩は菫青石(きんせいせきMg2Al3(AlSi5O18)といわれるもの石ですが、実はアイオライトの仲間です。
 熱水で変質した部分が「桜の花びら」のようになっています。面白いですね。
 京都の亀岡天満宮で採取され国の天然記念物に指定されているそうです。

 ②日本産翡翠(ヒスイ)(新潟県糸魚川市青海町、富山県朝日町産)
 これも天然記念物で一番知られている日本を代表する宝石だと思いますが、今でもコレクターが台風や大水の後に
 渓流や海岸に採取に訪れるそうです(地表に根着いているものは採ってはいけないことになっています)
 緑やラベンダー色の部分が多ければ多いほど高額になります。

 ③レインボーガーネット(奈良県天川村産)
 最近世界的にも一番話題になったのがこのレインボーガーネットではないでしょうか?
 もともとメキシコや限られた地域でしか採れなかったので、日本の奈良県の山奥で採れるとわかって
 大センセーショナルでした。ガーネット(柘榴石)は日本各地でも採れるそうですが、この天川村産は
 結晶のファセット面に虹色が見えるのが特徴です。採掘されすぎて今では探すのが困難だそうです。

 追記として、日本には真珠が世界に誇れる宝石としてありますね。
 アコヤ貝に核(真珠貝の小さな玉)を入れて海に戻すと、一年後には綺麗な真珠を貝殻の中に抱いて収穫されます。
 これは日本が100年前に発明した技術です。アコヤ真珠もW杯級の日本オリジナルの宝石といえます。
 【PERFECT STONE】店主 2010/6/25


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